ハーブのタイムの育て方・効果や効能・精油の使い方・料理レシピ
タイムはハーブの種類の1つで、強力な殺菌・防腐効果をもったハーブです。
タイムの主な効能は、強い殺菌、防腐効果で、古代エジプトでは死体を保存する際に使用し、古代ローマではタイムの葉の焚き付けを行い、聖堂の浄化に使用していました。
また、現在では、解剖標本や植物標本の保存用、紙の虫食い防止に利用されています。
古代ギリシャ、古代ローマ時代は、タイムは勇気と品位の象徴として扱われていました。兵士たちは、戦争の前にはタイムを入れた風呂に入浴する、タイムを体にこすりつけて気合を入れるといったことを行っていました。また、夫や恋人の武運を祈って、女性たちはタイムの刺繍を入れたハンカチを兵士たちに送ったと言い伝えられています。
タイムは、料理にもよく使われ、煮込み料理や香草料理に利用されます。肉や魚の臭みを消したり、保存期間を延ばしたり、といった使用方法があり、万能なハーブとなっています。
タイムとは
タイムは、イブキジャコウソウ属の植物の総称となっています。一番有名なタイムの品種は、ヨーロッパ原産のコモン・タイムが有名で、タイムと言えばこの種類になります。
- タイムの学名:Thymus vulgaris
- タイムの分類:シソ科/常緑小低木
- タイムの和名:タチジャコウソウ
- タイムの原産地:ヨーロッパ、北アフリカ、アジア
- タイムの草丈:20~40cm
- タイムの使用部分:葉、花、茎
- タイムの用途:料理、お茶、美容健康、クラフト
- タイムの効能:去痰、鎮咳、防腐、抗菌、強壮、鎮痛
タイムのハーブティーの作り方
タイムのハーブティーは、ピリッとした刺激とすがすがしい香りが特徴のハーブティーです。妊娠中の服用は避けましょう。
少々刺激があるので、タイムのみではなく、他のハーブとブレンドすると飲みやすくなります。
タイムのハーブティーの効能は、気管支炎やアレルギー性鼻炎、風邪の初期症状の緩和、喉の痛みの緩和などです。うがいにも適しています。
- 約5cmに切ったタイムの小枝を3本、もしくは乾燥タイムの葉を小さじ1を用意する。
- ポットを軽く温めておく。
- 1をポットに入れ、熱湯を注ぎ、蓋をして約3分蒸らして完成。
タイムのハーブティーの効能についてもっと知りたい方はこちらをご覧くださいね!
タイムの育て方のポイント
タイムは育てやすいハーブなので、初心者でも失敗しにくいです。成長すると小さな白い花をつけます。
タイムは枝が茂ると風通しが悪くなって、株が蒸れやすくなり、枯れてしまうことがあります。適度にカットしましょう。また、梅雨前には1/3程度刈り込んで、湿気に備えておくとよいでしょう。
- タイムの種まきの時期:4~5月、9~10月
- タイムの花が咲く時期:5~7月
- タイムの収穫時期:1~12月と1年中
タイムの育て方についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください!
タイムの美容・健康効果
タイムは精油や石けん、バスソルトによく利用されます。
タイムの精油の効能
衰弱、神経疲労、風邪、ニキビ、湿疹、筋肉痛、腰痛、頭痛、腹痛、消化不良
※妊娠中の使用は避けましょう。
タイムの入浴時の使用方法
タイムは、すっきりとした香りがあり、リラックス効果があります。そのため、葉っぱを適量ちぎって、茶葉用の袋などに入れて、お風呂に入れるとよいでしょう。
また、髪にこすりつけることで、フケや脱毛を防ぎます。
タイムの料理の利用方法
タイムはフランス料理に欠かせないハーブです。ブーケガルニ(数種類のハーブを束ねたもので、料理の風味づけに用いる)やエルブ・ド・プロヴァンス(様々なハーブをブレンドしたスパイス)に使われています。
タイムを乾燥して使う時は、束にして吊るしておきましょう。また、魚や肉料理の臭みけしにも最適です。その際は、タイムのハーブオイルを使用するとよいでしょう。