ハーブのフェンネルの効果や効能・料理レシピ・ハーブティーの作り方・育て方
フェンネルはハーブの種類の1つで、さまざまな効能をもつ最古のハーブです。
フェンネルの名前は、黄緑色の茎が枯れているように見えるため、ラテン語では「枯れ草」を意味する「フェヌム」に由来しています。
甘い香りとほのかな苦みをもつセリ科のハーブで、アネトールとフェンコンという2つの成分により、香りが生み出されています。
また、フェンネルは育った環境によりさまざまな風味があります。
フェンネルは歴史上最古の作物の一つとされており、古代ローマでは強壮用の食材として、ヨーロッパでは薬草として、当時から人々の生活に浸透していました。
特に利用が多かったのは、中世以降です。種子を薬用や入浴剤に利用したり、邪気を払ったりするために利用されていました。
日本へは、平安時代に中国から伝わってきました。江戸時代には、フェンネルの栽培が盛んになり、種子も売買され、胃薬として服用されていました。
フェンネルとは
フェンネルは成長すると、1~2mになります。フェンネルの種子もよく利用されます。
- フェンネルの学名:Foeniculum vulgare
- フェンネルの分類:セリ科/多年草
- フェンネルの和名:ウイキョウ
- フェンネルの原産地:地中海沿岸
- フェンネルの草丈:1~2m
- フェンネルの使用部分:葉、茎、花、種子、根
- フェンネルの用途:料理、お茶、美容健康など
- フェンネルの効能:利尿、強壮、鎮痛、発汗、消化促進、消臭、去痰、腸内ガスの排出、母乳の分泌促進など
フェンネルのハーブティーの作り方
フェンネルのハーブティーは、種子を使用します。カレーのようなスパイシーで甘みのある香りがして、さっぱりとした味が特徴的です。
古代ギリシャ時代から減量に効果的とされ、ダイエットに最適な飲み物です。
フェンネルのハーブティーの効能は、腸内ガスを排出して、消化を助けることです。むくみや水太りなど、ダイエット全般に効果が期待できます。
- フェンネルの種子を大さじ1/2~1をポットに入れる。
- ポットを軽く温めておく。
- 1をポットに入れ、熱湯を注ぎ、蓋をして約5~8分蒸らして完成。
- 乳鉢ですりつぶすとより香りを引き出せる。
フェンネルは、ブレンドティーとして使用した方が美味しく飲めます。おすすめは、紅茶とのブレンドやチャイ風にする飲み方です。
フェンネルの育て方のポイント
フェンネルは、日当たりと風通しがよい場所で育てましょう。草丈が高くなると倒れやすくなるので、支柱を立てるとよいでしょう。
- フェンネルの種まきの時期:4~5月、9~10月
- フェンネルの花が咲く時期:6~8月
- フェンネルの収穫時期:3~11月
フェンネルの育て方をもっと詳しく知りたい方はこちらもご参考になさってくださいね。
フェンネルの美容・健康効果
フェンネルは入浴やマッサージによく利用されます。
フェンネルの精油の効能
肩こり、腰痛、むくみ、胃痛、食欲不振、便秘、二日酔い、自信喪失、生理痛、ダイエット、更年期障害など
※妊娠中、敏感肌の場合は使用は避けましょう。
フェンネルの精油の入浴やマッサージへの使い方
フェンネルの精油は、スパイシーで個性的な香りとフローラルな香りを持っている精油です。
便秘や消化機能がいまいちな時に、腹部をフェンネルの精油でマッサージすると効果的です。また、精油をお風呂に入れて入浴することで、むくみや疲労感を軽減してくれます。
フェンネルの料理の利用方法
フェンネルは、魚料理に使うことが多いです。種子や葉は、魚料理用のソース生魚、塩漬け魚などに使われます。フェンネルでグラタンを作ると美味しいです!