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セルバチコ
学名:Diplotaxis tenuifolia
別名:ロケットワイルド、セルバチカ
種類:アブラナ科エダウチナズナ属
花言葉:競争、私に振り向いて
原産地:イタリア
利用部位:葉
草丈:15~20㎝
利用方法:肉料理、魚料理、お浸し
セルバチコとは
イタリア語で「ルケッタ・サルバティカ」と呼ばれています。ピリッとした辛さと苦み、強いゴマのような風味が特徴です。
ビタミン(ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK)、カルシウム、マグネシウム、ミネラル、ベータカロチンが含まれています。
この辛み成分アリルイソチオシネートは、強い抗酸化作用があります。ワサビやカラシなどに含まれています。
ビタミンCはほうれん草の2倍、鉄分はプルーンの1.5倍です。古代ローマ時代にはセルバチコの生産が始まっていました。
古くから、滋養強壮の食品として貴重にされてきました。イタリア料理、フランス料理ではピザやパスタ、肉料理に使用されます。
日本でも洋食料理が普及され始めてから海外から輸入していたものを国内で生産するようになりました。
現在では普及が進み、マーケットやスーパーなどでも取りそろえるようになり、簡単に手に入るハーブになりました。
セルバチコの育て方
セルバチコの種まき
春まきと秋まきがあります。多年草のセルバチコは成長がゆっくりです。1年中育てることができますが発芽温度は15~20度です。
春に種を蒔く場合は秋に収穫ができます。種を蒔くときには直接土に蒔いても良いですし、ポットを利用しても良いです。
種が小さいので、種をばら蒔いていきます。発芽して、混み合っている部分は間引きしていきます。間引きは1回だけでなく段階ごとに数回します。
乾燥に弱いので土が乾いているようであれば充分に水をあげます。肥料は植える前に土に混ぜておきましょう。
また、葉の色が悪くなってきたら肥料をあげていきます。
セルバチコの気候
日本のような高温多湿にあっているハーブです。しかし厳しすぎる環境でハーブは弱ってしまいます。
夏の日照りで乾燥させてしまうと苦みが強いものになります。冬は多少雪に触れても大丈夫です。日光に当てて、温度管理を室内で行うと育てやすいでしょう。
葉は枯れても根は生きているので数年間は新しい芽を出すでしょう。多年草なので長い間収穫を楽しめます。
セルバチコの増やし方
セルバチコを植えて成長してくると葉が固くなってきます。そのまま成長させると、黄色の花が咲きます。咲き終わったら、さやができます。
さやが膨らみ中の種が大きくなるとはじけて飛び出してきますので、その種を植えることができます。
増やす目的があれば、最初から株を切らずに成長させてしまいましょう。
セルバチコの料理・保存方法
家庭で料理をする時に是非おすすめしたいハーブです。一般的には、生でいただきます。
イタリア料理のパスタやピザにはもちろん、和風でお浸し、付け合わせにも美味しく料理していただけます。
料理をする時は生で適当な大きさに切ってサラダなどにしていただきますが、特にトマトやチーズとの相性が抜群です。
加熱すると辛みや苦みが和らぎますから、辛みや苦みが気になる時には茹でていただきます。保存をする時は冷蔵保存がよいです。
濡れ新聞紙などに包み2日程保存できますから、新鮮なものを優先的に早く使いましょう。